フェラーリの「BB」「308」「テスタロッサ」など、これらをデザインしたのはフェラーリではなく、イタリアのデザイン会社であるピニンファリーナです。
今回はフェラーリにおいて重要なデザインを担当するピニンファリーナについて紹介します。
ピニンファリーナはとは
ピニンファリーナ(Pininfarina S.p.A.)は、1930年にバッティスタ・”ピニン”・ファリーナによって創業された、イタリアのカロッツェリア(自動車デザイン・製造会社)およびグループ企業です。
ピニンファリーナは、自動車のデザインやエンジニアリングにおいて、特にフェラーリを代表とする自動車メーカーとの協力関係で知られています。
デザイン分野では自動車以外にも船舶、電車、トラック、バス、モーターサイクル、家具、電子機器など幅広い製品に携わっています。
また、ピニンファリーナはトリノ・冬季オリンピックなどのイベントにもデザイン面で深く関与しており、聖火台やトーチなどのデザインも手がけました。
現在はインドのマヒンドラグループの傘下です。
ピニンファリーナは、特にフェラーリと親密な関係にあり、フェラーリの車両デザインにおいて重要な役割を果たしています。
ピニンファリーナが手掛けたフェラーリ
フェラーリF40
ピニンファリーナがデザインした伝説的なスーパーカーです。そのままレースに出場可能なスペックで、公道を走るレーシングマシンといわれるほど。
F40は非常に洗練されたスタイリングと空力効果を特徴としており、当時の最高速度を誇りました。
電子制御どころかパワーアシストもないので運転は大変です。
フェラーリ458 Italia
2009年に登場した458 Italiaは、ピニンファリーナが手掛けた美しいデザインのスーパーカーです。
先端が長く低いボンネット、滑らかな稜線を描く屋根、隆起したフェンダーなどフェラーリのミッドシップ車の特徴を受け継いでいます。
フェラーリ FF
ピニンファリーナがデザインしたFFは、フェラーリ初の4人乗りグランツーリスモ車です。
2011年に発売されたFFは、優れた走行性能と豪華な内装を組み合わせたユニークなモデルとして注目を集めました。
フェラーリ GTC4ルッソ
FFの後継モデルとして2016年に登場したGTC4ルッソも、ピニンファリーナによるデザインです。
このモデルはスタイリッシュなクーペスタイリングと四輪駆動システムを組み合わせ、高いパフォーマンスと快適性を提供しています。